2014年4月~2015年3月
概要
このプロジェクトは、2013年度に当ゼミが実施した「宇治茶スイーツによる観光振興プロジェクト」を展開する取り組みです。宇治を含む京都府山城地域全体のご当地スイーツマップを作り、その配布によって、人々の足が宇治以外の地域にも向かうのかが当初の目的でした。当活動は、京都府山城広域振興局からの依頼を受け、行政とのコラボレーションという形で実施されました。メンバーは、当ゼミ11期生(2014年度3回生)20人を中心に、10期生13人、12期生21人、そして卒業生の9期生1人の合計55名から構成されました。また2012年度、2013年度に引き続き、このプロジェクトは、本学「学びのコミュニティ集団形成助成金」の助成対象活動の一つとして採択されました(助成金額:50万円)。
活動と成果
「宇治茶スイーツによる観光振興プロジェクト」 では、宇治で宇治茶スイーツを扱う店舗を紹介する冊子「宇治茶スイーツ店マップ」を作製し、それを広く配布するとともに、その配布が宇治の観光振興に大きく貢献することを示しました。しかしながらその傾向は京都の有名な観光地である「宇治」だからこそ得られたものかもしれません。さらにいえば、平等院の改修工事が完了した活動時点においては、すでに宇治には多くの観光客が訪れており、集客面で大きな問題を抱えているようには見えませんでした。そこでメンバーはこれからの課題はむしろその周辺地域の観光振興にあると考え、宇治を含む山城地域全体の広域スイーツマップを作り、その配布の効果を見極める研究活動に取り組みました。冊子の作成においては、京都府山城広域振興局様からの協力を受けて、山城地域の62のお店を対象に実食調査を行い、その結果をFacebookとtwitter上で広報した後で、その情報をもとに「京都やましろスイーツパスポート」を約2万部作製いたしました。さらにそれらを置いて頂ける店舗や団体を自らの足と人脈を使って見つけ出し、最終的に東京、静岡、愛知、岐阜、滋賀、京都、大阪、広島において冊子を配布することに成功しました。
幸か不幸か、予想を大きく上回る大規模な調査となり、作業量も2013年度とは比べ物にならないほど膨大であったことから、残念ながら冊子の配布効果の検証まで到達することができませんでした。しかしながら、夏休みをほぼ全て犠牲にして作製した「京都やましろスイーツパスポート」は、多くの人々に活用いただくとともに、多方面から高く評価していただきました。当活動が、山城地域の観光振興に少し役立つものとなっていれば幸甚です。
2015年10月には、学びのコミュニティ集団形成助成金の成果報告会が開かれ、そこでのポスターセッションで、当団体が「オーディエンス賞」を受賞しました。この賞はその報告会全参加者の投票によって決められ、当団体のポスターが最も多くの票を集めました。