今年度当ゼミが取り組むプロジェクト「ノスタルジック・デザインによる廃校・木造校舎カフェ価値向上プロジェクト」が始まりました！

今回取り組むプロジェクトの目的は、「廃校カフェ」、とりわけ「木造校舎を活用したカフェ」を対象に、どのような店舗のデザインが人々の満足度を高める上で効果的かを探ることです。その際、人々が小学校に対して抱く「ノスタルジー」に注目し、ノスタルジーを喚起させるデザインを視覚、味覚、聴覚の観点から考えて、それらを人々がどれほど評価するのかを金銭的に明らかにすることに取り組みます。最終的にはより高く評価される廃校カフェの店舗デザインを提示することで、その普及を促し、歴史文化的、観光資源的な価値をもつ木造校舎の保存、継承に貢献することを目指します。

具体的には、2023年11月18日（土）と25日（土）に、京都府京丹波町にある旧質美小学校内の「喫茶ランチルーム」様にて、ノスタルジーを強調したカフェを試験的に営業します。そしてそのカフェに来られた方を対象にコンジョイント質問を含むアンケート調査を実施し、そのデータを分析することで、廃校カフェの店舗デザインに対する選好を分析します。さらに先行して、京都、滋賀界隈にある木造の旧校舎を活用した廃校カフェを紹介するパンフレットを作成し、広く配布します。人々が廃校カフェに対してノスタルジックな要素を高く評価するのか、現代的な要素を高く評価するのかを見極めるためには、人々にその両方を知っていただいく必要があるため、このパンフレットを通して多くの方々に既存の店舗を訪れていただき、廃校カフェにも様々なタイプがあることを知っていただきたいと思います。

これから随時こちらで活動状況をご報告いたしますので、ご関心がありましたらぜひフォローいただいて、当活動の進捗をチェックしてください。加えて今年もまたクラウドファンディングにより活動資金を集めることを計画しておりますので、その際にはご支援ご検討のほどどうぞよろしくお願いいたします。