三回生論文集が完成しました

15期生の三回生論文集が完成いたしました。今年度「演習II」の中で実施したグループ研究では、紙ストロー、高カカオ食品、京都市の無電柱化、自然の景観を活かした食施設を対象に、それらの経済評価に取り組みました。具体的な研究テーマは、

  • 脱プラスティックに向けた紙ストローに対する消費者選好分析
  • 高カカオチョコレートに対する支払意思額と健康・美容情報が与える影響
  • 京都市における無電柱化事業がもたらす観光便益の計測
  • 自然の景観を活かしたフォトジェニックな食施設がもたらすレクリエーション便益-琵琶湖湖岸「なぎさのテラス」の事例-

の四つです。彼らの分析の結果、

  • 人々はプラスチックストローの代わりに紙ストローを使ったアイスコーヒーに対して追加的に約13円、その強度など、使いにくさの問題が解決されれば約50円支払ってもよいと考えており、プラスチックストローから紙ストローへの転換は十分実現可能なものであること、
  • カカオの含有量が二倍(72%)のチョコレート(120g)に対するWTPプレミアムの平均値は、情報提供前は-32.6円であり、その健康・美容効果に関する情報を与えることによって6.7円とプラスに転じるが、食味情報提供後は-4.1円にまで減少し、その普及に向けては味の問題の解決が求められること、
  • 現在京都市が実施している無電柱化事業がもたらす観光便益は年間約79億円と計測され、電線を地中に埋め、京都の伝統的な街並みを取り戻す取り組みは一定の効果を上げていること
  • びわ湖の湖岸でその景観を楽しみながら食事ができる大津市の「なぎさのテラス」は、年間4億5100万円のレクリエーション便益を生み出しており、自然の景観を活かした食施設を提供する取り組みは大きな社会的意義をもつこと、

が示されました。

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