2020年度の3回生論文集が完成しました

10月の話ですが、16期生の三回生論文集が完成いたしました。今年度「演習II」の中で実施したグループ研究では、オーガニックコスメ、低トランス脂肪酸マーガリン、ロケツーリズム、地域資源を活かした道の駅を対象に、それらの経済評価に取り組みました。具体的な研究テーマは、

  • オーガニックコスメの認証制度に対する消費者選好分析
  • 低トランス脂肪酸マーガリンに対する支払意思額と情報提供効果
  • 地域の伝統産業を活かしたロケツーリズムがもたらす観光便益の計測-信楽「スカーレット」の事例-
  • 地域資源を活かした道の駅に対する訪問者選好-景観か?食か?体験か?-

の四つです。彼らの分析の結果、

  • オーガニックコスメの世界的な統一認証を目指すコスモス認証制度について、コスモスオーガニック認証があるファンデーションに対する追加的な支払意思額は2182円、より基準の緩いコスモスナチュラル認証については1205円となり、オーガニックとナチュラルでは、その支払意思額の間に大きな差があること
  • 通常のマーガリンと比較したときの低トランス脂肪酸マーガリンに対するWTPプレミアムの平均値は、トランス脂肪酸の含有量を高める部分水素添加油脂とその健康リスクの情報を人々に与えることで、情報提供前の63.6円から89.6円へと大きく上昇し、日本人のトランス脂肪酸摂取量の低さを伝えても、85.5円とあまり低下しないこと
  • NHKの朝ドラ「スカーレット」のロケ地である信楽の観光便益は約24億3500万円、そのロケ地でなかったときにはそれは約4億8700万円と計測され、その差額で測られるスカーレットのロケ地活用が生み出す便益の大きさから、ロケツーリズムが生み出す観光便益は極めて大きいといえること
  • 道の駅にご当地グルメを楽しむレストランを設置すること、景観を楽しむ施設を備えること、産業体験施設・サービスを提供することに対する支払意思額はそれぞれ、358円、346円、132円と計測され、道の駅の集客力を高める上で、食と景観が重要な役割を果たすこと

が示されました。

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